
今年も、東京民藝館で開催される「新作工芸展」の時期がやってきました。
ここ何年も出品しているOyadicaママンの反物が見られるということもあって
雨の降り出す前にひとっ走り。
準入選作、入選作、受賞したもの、それぞれ順に見て行きます。
帯、反物、器に籠、箒、そのほかいろいろな用途・形・技術の作品群。
ほうっとため息のでるような細工のもの、愛らしいもの、美しいもの、カッコいいもの。民藝と銘打っているため、全てが「使う」ことを第一義としてそこにあるわけですが、普段の暮らしの中に織り込むには惜しくなってしまうようなものも。
初めに作品群と書きましたが、作者が妥当と思う値段をつけて展示された商品群でもあります。
要するに手に入ってしまうわけです。
ものに因っては安過ぎるのでは?と思う値札がついていて、少し複雑な気持ちに。
いいものが手頃な値段で手に入ることは嬉しいけれど、このために費やされた
時間と経験と技術と挑戦とを考えると、適正な価格というのはなんなんだろうと
いつも考えてしまいます。
なので、毎年開催初日は大行列だとか。
しかも今年は日曜日がその日にあたり、整理券が配られたそう。
たまには初日に、と相方は開館時間ぐらいに会場に行ったのですが
260番台のチケット渡されてその日は断念したそうです。
新作を見たら、民藝館所蔵の古いものたちを見て回ります。
こちらもいいものがたくさん。
今より時間の流れが緩やかで、きっと材料も技術も違って、
新旧両方の違いを見ることができるこの時期はそれだけでも楽しいものです。
1階のショップでお正月用の買い物を少しだけして、民藝館をあとに。
丁度お昼時だったので、渋谷の魚力へ。

学生時代、某テレビ局でバイトしていたときに一度行ったきりでしたが
まだ元気に、というよりパワーアップした感じで営業中。
ラッキーなことに二人とも当りを引いたので小鉢2品ゲット。ちっちゃく嬉しいサービスです。
新、古、懐。3つの楽しみのある冬の1日でした。