またしても、梅のはなし。

梅の時期がやってきました。
今年は少し遅め。
と言うのも、例年の「庭の梅」ではなく、今年は若狭にある有機農園の梅を分けて頂く機会に恵まれたので、コンポートをつくってみました。

豊作と不作、１年置きにやってくるというのは良く聞く話しですが、
２年連続大豊作だった庭の梅の木は、さすがに今年はつける実も少なくなっていました。
梅干しも梅酒もまだストックがあることだし、今年の梅仕事はナシ、の予定でした。

ところが縁があって、福井県若狭町にある自然農法で営まれてきた梅園の梅を分けていただくことに。
いつもよりグッと量は少なく１kgの、小粒だけれど、香りの強い、しっかりした梅が届きました。
届いた時にはまだ少し青かった梅がしっかり黄色く色付くまで待ちます。
黄熟を待つ少しの間でしたが、家に帰って玄関の扉を開ける度、部屋いっぱいの梅の香りが押し寄せて来て、季節を相手にしている充足感を味わいました。




今まで梅酒と梅干ししかつくったことがないので、梅の下準備はしたことがありません。
梅を洗ってヘタを取るところまでは一緒ですが、
湯がく。
初めてです。おっかなびっくりで作業を進めます。
湯がいた後は４、５回水を替えながらさらします。




下準備が済んだらお砂糖、今回は三温糖をまぶして暫し待つ。
そのあとアルコールを飛ばした白ワインを入れて煮ます。




ここで登場、鋳鉄の板。
ミラノの、ネジとかハンドルとかシャワーヘッドとかを扱う、正に「街の普通の金物屋」の店先で見つけたもの。
気に入るようにつくったキッチンですが、どうにも弱火が弱火にならないのが不満でした。
とろ火でゆっくり煮る用にと手に入れたアイテム、役立ちます。





アクを取りながらゆっくり煮て






完成。
これでさっぱりと今年の夏も乗切れますように。