おすしやさんがやってきた
2021年 10月 12日
玄関のチャイムの音とともにひとつの箱が届きました。
中にはレトルトのカレーに牛丼、そして一冊の絵本。
絵本を開くと、そこには「当選しました。」と書かれた一枚の白い紙が…
話の始まりは、OyadicaAが「酢飯屋」さんという方と知り合ったこと。
ちょっとユニークなスタイルのお寿司屋さんで、本年めでたく10周年!を迎えられたそう。
記念として、「お寿司屋さんが育てた牛のカレーと牛丼」と、生きものが食べものになるまでを丁寧に追った絵本「おすしやさんにいらっしゃい!」のセットを購入した方のなかから、幸運な数名には自宅まで出張寿司屋に伺います、というおっきいオマケをつけた企画をされていました。
そんな面白い企画!ダメでもともと、当選しなくても美味しいレトルトと絵本は手に入るのだから応募購入してみようと、ポチり。
くじ運が良い方ではないので、まあ期待していなかったのですが、
というのが7月の出来事。
ケータリングもほぼ頼んだことないし、そもそもお寿司屋さんが家に来る経験なんて皆無だから、数日前どころか数週間前からソワソワしてしまって、何を用意すればいいのか、どこまで掃除しておけばいいのか、知り合いだけど出張料理人だし、どういう立ち位置でどうお迎えすればいいの?と軽くパニックになりそうでした。
ウチの家にお寿司屋さんがいる。
コスプレではありません。ホンモノです。
魚にあわせて、調理方法も、醤油も塩もお酢もコメも変えて、いろんな味わいを経験させていただきました。お寿司自体も久しぶりだし、状況もスペシャルだし、話も興味深いし、お寿司屋さんひとりじめできることなんて、そうはないことだし、ゼータクだなぁ。
面白かった「いか糀」。
兵庫県の郷土料理だそうですが、元々のものは保存に重きを置いていて味が強すぎるところを、いまに即したかたちに軽やかにしたもの。
お米もお酢もタネに合わせて選んでいるなら、それ単体も味わってみたいな、と。
ふむふむ。
ご友人が九十九里でワイナリーをされていて、そこでできた微発泡のロゼ。ポップなラベルに反して、辛すぎないし強すぎないし、するりと喉に落ちていく感じがとても美味しいワインでした。
そしてトーストにバター+塩ぱらり+この香り良い青のりが美味しいと聞いたので…
翌朝さっそく。
夜は茹でてオリーブオイルで焼いたジャガイモに。
すじあおのり→https://seavegetable.official.ec/
夜摘み塩のり→https://www.sumeshiya.com/ichiba/item/shio-nori.html
それはただただ美味しい時間だった、というだけでなく、その生きものが私の口に入るまでの道筋を話す時間でもありました。
食べることについて知らないことが多いな、と新しい食べものや新しいひとに会うたびに思うのです。