本に仕立てる
2021年 05月 29日

本、好きです。
「本好き」と言えるような読書量も見てきた量も知識もございませんが、本が傍らにない暮らしは考えられない。ジャケ買いして満足してそのままの本も、読みすぎてほぼ全文覚えているにも関わらずまた読む本も、ときどき取り出して眺める本も、全部ごちゃ混ぜに本棚に突っ込んでありますが、どれも愛しい本たち。
ベッドに寝っ転がって読んだり、おやつ食べながら読んだり、決して行儀のよい読者ではないけれど、本はいつでもそこにあって欲しい、なくては困るものなのです。
「本好き」と言えるような読書量も見てきた量も知識もございませんが、本が傍らにない暮らしは考えられない。ジャケ買いして満足してそのままの本も、読みすぎてほぼ全文覚えているにも関わらずまた読む本も、ときどき取り出して眺める本も、全部ごちゃ混ぜに本棚に突っ込んでありますが、どれも愛しい本たち。
ベッドに寝っ転がって読んだり、おやつ食べながら読んだり、決して行儀のよい読者ではないけれど、本はいつでもそこにあって欲しい、なくては困るものなのです。
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本への興味は、しかし、作家になりたいとか編集者になりたいとか装丁家になりたい、という方向には向きませんでした。
本は、遠くにありて、想うもの。
(あ。本屋さんになりたいと思ったことはありました。それは少しの間実現しましたね)

ここへ来て、本らしきものをつくってみました。
しばらく前のリトルプレス流行りがあったり、印刷や加工の世界に素人でも手が出しやすい環境ができてきたり、凝った印刷をすることや本に仕立てることへの垣根が随分低くなりました。中でも、サイト内の専用レイアウトページに写真と文章を突っ込むと、1冊から本に仕立ててくれるサービスを教えてもらってから、グッと本づくりが身近なものに。
なんでこんなサービスに興味を持ったのか。
いろいろ理由はあるのですが、ひとつは、同じテーマで撮り続けている写真(といってもiPhone撮り限定)シリーズがひとつふたつあって、それを一回まとめてみようと思ったこと。
ただバラバラと撮りためるだけでなく、流れをつくってひとつの枠におさめたらどう見えるだろう?という興味から、小部数での印刷サービスにたどり着きました。
印刷加工はおまかせで簡略化されるけれど、そのまえに編集にあたる作業があります。ここがやっぱり大変。
数百枚ある写真の中から、どれを選ぶか、というのが一番の関門でした。
まずはモニターで見ながら荒く、入れる・入れないを分けてフォルダにまとめます。
またそのフォルダの中の写真の中からどれを入れるか入れないかを選んで…あ、でもさっき落としたやつ、やっぱり入れた方がいいかな、こっちを外した方がいいか…という行きつ戻りつを延々やっていると、もうどれがいいのかどれもダメなのかが分からなくなってきます。自分で始めたことなのに、もういい!めんどくさい!やめた!と放棄すること、数知れず。
きっと決められないのはモニターで見てるからだ、と思い立ち、安いプリント屋さんにお願いして、粗ごしした写真を全部サービス版でプリントしてもらいました。
数百枚ある写真の中から、どれを選ぶか、というのが一番の関門でした。
まずはモニターで見ながら荒く、入れる・入れないを分けてフォルダにまとめます。
またそのフォルダの中の写真の中からどれを入れるか入れないかを選んで…あ、でもさっき落としたやつ、やっぱり入れた方がいいかな、こっちを外した方がいいか…という行きつ戻りつを延々やっていると、もうどれがいいのかどれもダメなのかが分からなくなってきます。自分で始めたことなのに、もういい!めんどくさい!やめた!と放棄すること、数知れず。
きっと決められないのはモニターで見てるからだ、と思い立ち、安いプリント屋さんにお願いして、粗ごしした写真を全部サービス版でプリントしてもらいました。

…ということをやり始めたのが、実は2016年のこと。実に5年も前。ふて寝みたいな放棄・放置期間を繰り返し、半歩進んでは四歩後退するような状況が続きました。
悩んでいても仕方がない。
ほかの誰かが決めてくれる訳じゃない。私が決めないと。
いつまでも小骨が喉に引っかかったような状況を脱したくて、えいや!と必要枚数を選び出し、印刷サービスのレイアウトフォルダに放り込みました。
ふぅ。やっとここまできた。

と思いきや、どういう流れを作るのか問題が今度は浮上しました。
その上それぞれの写真にキャプションをつけるという作業も待っていました。
ここもまたウジウジしそうになりましたが、「答えはない、答えは私がつくる」と念じながら、並べてキャプションをつけて、はい入稿!
おおーーー本のカタチになった!!これで完成!

ふんふん、表紙がつくとやっぱりいいね。本らしくなった。


それがこの「朝のぱんがお」

縛りがあったからこそ、そこの部分は考えずに済んだので完成まで漕ぎ着けられましたが、紙から印刷方法から何から何まで自由だったら、きっとまだ本の形にはなっていなかっただろうな、と思います。ちょっと作ってみたい程度の私のようなゆるいお客さんにはとても優しいサービス。

大好きなお店「Seedsman bakeR」のご好意で、2冊だけおかせていただいております。
サンプルもあるのでパンを買うついでにちらっと見てみてください。
もしくはメッセージをいただければ、直接お送りいたします。
本をつくってみようというほんとのほんとの最初の種を植えてくれたRRのナカノさん、いろんな意味で後押ししてくれた(勝手ながら)私のZINE先輩・おくがわさん、このおふたりに会う場となってくれた楽しい職場・BOOK246。新しい経験のきっかけとなってくださったことに感謝しかない、です。
by oyadica
| 2021-05-29 10:00
| Oyadica days.
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