京都弾丸旅行 —麻田家の三人展—
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朝早めの新幹線に乗って日帰り京都の旅の一日。

目的は2−3あるのですが、第一は南丹市立文化博物館で開催されている、
「麻田家の三人展 —辨自・鷹司・浩」を観るため。
南丹市は日本画家・麻田辨自の故郷であり、
初の三人展の開催地ともなりました。

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京都駅に着いたら在来線に乗り換えて園部駅へ向かいます。
特急なら30分くらい、鈍行でも1時間弱で着くようです。

何だか懐かしい感じの列車がホームで待っていました。

ン?

お。こんな機能ついてたかな、これは覚えていませんが、
席をぐるっと回すためのペダルとか、収納されるテーブルの形とか、
いろいろ懐かしい匂い。

園部駅へ降り立つと、まず目についてしまった
「ホテル・リーズナブル」。
これ名前なんでしょうか?それとも宣伝文句?

横断歩道もしましまじゃないんだ・・・

園部駅から更にタクシーで5分ほど行くと、
目指す南丹市立文化博物館があります。
「麻田家の三人展」、本当によかった。
展示のメインは麻田辨自の絵なのですが、実は辨自の作品をちゃんと観るのは初めてです。
同じ画家が描いたとは思えないほど、
そのときそのときで全く画風、タッチ、テーマが変わって
見ていて本当に飽きない。
そして何より、当たり前なのでしょうが、
描写力、線の確かさ。
スケッチブックも展示されているのですが、
自由にふわっと描いているようで、
的確な色と線で表現されています。
軸の「山茶花小禽図」や、「樹下」など持って帰りたいほどでした。
この「樹下」は面白いことに年代違いでほぼ同じ構図の、
「樹下の犬」という絵があり、対で展示されていました。
描かれている犬は同じ犬のようなのですが、
タッチや一緒に描かれている樹が違っています。
同一の対称を違う描き方で表現する、その違いをみるのも面白い経験でした。
期せずして、なのか必然なのか、
家族揃って(夫人の鶴も画家でした)絵を描くことを選んだ一家の
それぞれの作品を見ることの出来る希少な機会でした。
ただひとつ、
美術館ではなく博物館での展示だったため、
引きで見られない絵が何点もあったことが残念でした。

京都は夏日です。
博物館の周りは公園になっています。
園庭で発見したサイン。

結構直接的。


次の予定に向かうため、園部駅に戻ります。
行きがけに気になった駅の側の神社にお参りしていきましょう。


鄙びた空気もあるけれど、立派な樹が繁っています。


小振りの狛犬が迎えてくれました。

御神楽の舞台もあって

こじんまりとしたいい場所でした。
帰りも特急に乗って、今度は二条駅で下車。

凝った天井のつくりです。
立命館辺りで用事をひとつ済ませ・・・

烏丸御池へはバスで向かいますが・・・

途中、お団子屋さんの「金時」に「豆大福」の文字を見つけてしまい途中下車。
残念ながら豆大福は売り切れでしたが、豆餅を手に入れました。嬉しい。
そこから本来の目的地に向かうため、またバスに乗ろうと思ったのですが

知らない土地のバス、質悪し。
「もうすぐ来ます」表示に3度騙されました。
無事に烏丸御池の用事も済み、あとは東京に戻るだけ。
いくつかお店をのぞいたり、ぶらぶら散歩してから、
駅でお弁当とビールを買って新幹線に乗り込みます。
日付が変わる前には家に帰り着きました。
そして翌朝。

金時の豆餅と、

久しぶりに買った生八つ橋を頂きます。
生八つ橋は少し焦げ目がつくくらいフライパンで炙って、
きな粉と一緒に。
ちょっと詰め込み過ぎの旅でしたが
初夏の京都を楽しむ一日でした。